下町黙示録 序文

醒めない夢に飲み込まれて xxxは思考を拒否する

xxxがささやいた言葉は
人々をまどわせ狂気におとしいれた。

――
三人の主に人を使ったxxxの子はいつかその身を主に
まるで子供のようなxxx

注ぐ涙は消えることなく 海と呼ばれる城へ

――
xxxは歯を抜き月にささげた
その犬歯は大樹に育ち1つの実をつけた

あかく白い青色の球は地に下りて芽を燃やしすべてを炭の王の下に届けるべく

――
声を失ったxxxとその娘
目を失いそれでも生きることを選び殺されたあのxxxの娘

幻すら拒めず声は無い 色は染みわたり 音を消した影を見ていないのに彼はxxxは……

――
1本の木が人を育てその球を求め人が彼女を殺した ただそれだけなのに彼らは許してくれない だれも許さず人を殺す彼らを彼女は許したのだろうか

消えるxxx。彼女は笑う。それは全て現実だった。
もがきながら彼女を呼ぶ。彼女は顔を見せない。
xは彼女の名前すら知らなかった。
大いなる樹に抱かれて、xはその様を見た。
彼女はこの世界にはいない。人は球に飲み込まれ、そして喜びを分かち合った。それを彼女は見ていたかっただろうに。

第一節

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